国際金融先物取引(読み)こくさいきんゆうさきものとりひき

百科事典マイペディア 「国際金融先物取引」の意味・わかりやすい解説

国際金融先物取引【こくさいきんゆうさきものとりひき】

将来の特定期日にあらかじめ約束した価格で金融資産を受け渡し,代金を決済する取引。期日前の反対売買で,当初契約を清算でき,相場のリスク回避が可能なので,市場が拡大した。1972年米国シカゴのマーカンタイル取引所(CMF)で通貨先物取引が始まったのが最初。その後1977年シカゴ商品取引所(CBT)が長期国債(Tポンド)を対象に先物取引を開始。このころから金融先物取引は一大マーケットに成長。 1982年には,ロンドン国際金融先物取引所(LIFFE)が開設され,1985年に東京市場でも長期国債を対象にした先物取引が始まった。1989年には東京金融先物取引所(TIFFE)がオープンし,ユーロ円金利,円・ドル通貨先物など金融先物取引の対象が拡大した。

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