国領川(読み)こくりょうがわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「国領川」の意味・わかりやすい解説

国領川
こくりょうがわ

愛媛県の法皇(ほうおう)山地から新居浜(にいはま)市に北流する河川。標高1860メートルの笹ヶ峰(ささがみね)付近を源流とし、流路はわずか17キロメートルで、流量も平均毎秒1トン程度だが、法皇山地からの必従谷(ひつじゅうこく)で河川勾配(こうばい)が急なため侵食営力が大であり、別子(べっし)ライン渓谷の景観美を生んでいる。1961年(昭和36)洪水調節、発電、工業用水用の鹿森ダム(しかもりだむ)が完成したが、水量不足のため、1966年銅山(どうざん)川に別子ダムを建設し、4.5キロメートルのトンネルを通じて水を国領川に落とし、新居浜に工業用水を供給している。

[深石一夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android