土丸村(読み)つちまるむら

日本歴史地名大系 「土丸村」の解説

土丸村
つちまるむら

[現在地名]泉佐野市土丸

日根野ひねの村の南東側に位置し、南北に細長い村。村北部を樫井かしい川が蛇行しつつ北流するが、その辺りに平地があるのみでほとんどは山間地。村の東方野田のだ(現泉南郡熊取町)境にあめ山がそびえる。鎚丸・槌丸とも書かれ、中世には入山田いりやまだ四ヵ村の一。文暦元年(一二三四)一二月二日の日根庄諸村田畠在家等注文案(九条家文書)に「鎚丸井」がみえ当地灌漑用水井関が設けられていたことが知られる。応永二四年(一四一七)九月二〇日の入山田四ケ村段銭・田数・年貢米注進状(同文書)に「土丸村」とみえ、田数六町二反余、うち五町七反余が年貢田、五反余が仏神田で年貢免除地。段銭はこの六町二反余にさらに六反一〇五歩を加えたものに課せられており、現作田は七町歩近かったと推定される。


土丸村
つちまるむら

[現在地名]吉見町北吉見きたよしみ

根小屋ねごや村・柚沢ゆさわ村の南東、吉見丘陵の中にある。古くは根小屋・柚沢・流川ながれかわ久米田くめだの各村と一村であったが、のちに分村、各村の境界は弁別しがたかった。田園簿では久米田村の高に含まれていたと考えられる。天保郷帳では「根小屋村之内」として村名がみえ、高一五七石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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