土団子(読み)ツチダンゴ

デジタル大辞泉 「土団子」の意味・読み・例文・類語

つち‐だんご【土団子】

土を丸めて団子のようにしたもの。特に明和安永(1764~1781)のころ、江戸谷中の笠森稲荷かさもりいなりでは、祈願のため土団子を供え、満願のときにこれを米の団子にかえる風習があった。

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関連語 土器 名詞 実例

精選版 日本国語大辞典 「土団子」の意味・読み・例文・類語

つち‐だんご【土団子】

  1. 〘 名詞 〙 土を丸めてつくった団子。明和・安永(一七六四‐八一)の頃、江戸谷中(東京都台東区谷中)の笠森稲荷では、その社名が瘡守(かさもり)に通うため、瘡毒を病む人が祈願のため土団子を供え、満願の時に、これに代えて米の団子を供える習俗があった。土の団子。
    1. [初出の実例]「土器(かわらけ)砕為土団子。只今唯有煮花新」(出典狂文四方あか(1787か)上)

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