コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

満願 マンガン

デジタル大辞泉の解説

まん‐がん〔‐グワン〕【満願】

仏語。願望が満たされること。
期限を定めた神仏への祈願日数が満ちること。結願(けちがん)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典の解説

満願

生年:生没年不詳
奈良時代後期の修験僧。養老年間(717~24)に大和(奈良県)の智仁の子として生まれ,弘仁7(816)年に死去したと伝えられる。20歳のとき,出家し,日課として方広経1万巻を読んだことによって「万巻」とも表記される。諸国を巡歴して,地方に仏教を伝播させるとともに,仏事をもって神に奉仕する神宮寺を建立し,神像を造立して,神仏習合を推進した。天平宝字7(763)年に,伊勢国(三重県)桑名郡の多度神社近くの道場に住み,丈六の阿弥陀仏の像を造立したところ,忽然と人が現れて,「重い罪業を行ってきたため,報いとして神の地位(神の身となって)を受けている,永久に神の身を離れるために,仏法に帰依したい」と多度神の託宣を告げた。満は山を切り開いて,小堂を建て,また多度神の神像を造り,多度神に菩薩号を贈り,多度大菩薩と名づけて,この多度神宮寺に安置した。これが文書に現れた最初の神像制作である。のちに,桑名郡の郡司や他の僧侶,在家の仏教信者の手によって,多度神宮寺(多度神社)は整備された。この10年ほど前の天平勝宝1(749)年,常陸国(茨城県)鹿島において,鹿島神宮寺を創建し,大般若経600巻の写経をし,仏像を描いている。また天平宝字3(759)年には,相模国(神奈川県)の箱根山で修行していたところ,霊夢の中に三神が現れ,箱根三所権現(箱根神社)を創建したとされる。<参考文献>『伊勢国多度神宮寺伽藍縁起 并 資財帳』『筥根山縁起并序』

(川村邦光)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル大辞泉プラスの解説

満願

米澤穂信の短編ミステリー小説、および同作を表題作とする連作短編集。2014年刊行の作品集は、ほかに「夜警」「死人宿」など全6作を収める。同年、第27回山本周五郎賞を受賞。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

大辞林 第三版の解説

まんがん【満願】

期間をあらかじめ定めて神仏に願いをかけ、その期限に達すること。 「 -の日」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

満願
まんがん

なにかを求める願いがかなえられること。また、予定の期日を定めて行った神仏への祈願が最終日を迎えること。結願(けちがん)ともいう。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

満願の関連キーワード松尾寺(まつおでら 奈良県)埼玉県秩父郡皆野町下日野沢栃木県河内郡上三川町東汗福島県岩瀬郡天栄村湯本兵庫県川西市満願寺町奈良県五條市霊安寺町東京都世田谷区等々力熊本県阿蘇郡南小国町神奈川県横須賀市岩戸千葉県銚子市天王台リバーパーク上長瀞栃木県栃木市出流町法輪寺(京都市)華厳寺(岐阜県)愛洲日向守移香斎福島県福島市黒岩揖斐川(町)満願ビレッジ神道夢想流丑の時参り

今日のキーワード

跋扈

[名](スル)《「後漢書」崔駰伝から。「跋」は越える意、「扈」は竹やな》魚がかごを越えて跳ねること。転じて、ほしいままに振る舞うこと。また、のさばり、はびこること。「軍閥の跋扈」「悪辣な商売が跋扈する...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

満願の関連情報