土塚村(読み)つちづかむら

日本歴史地名大系 「土塚村」の解説

土塚村
つちづかむら

[現在地名]一宮町土塚

甲府盆地の東部大石おおいし川扇状地に位置し、北は神沢かんざわ村、西は塩田しおだ村。「勝山記」天文二一年(一五五二)の記事にみえる吉田の友屋に武田氏の御蔵を建てた「ツチツカノ宮内さへもん殿」は当地の人とも考えられる。

慶長古高帳に土塚とみえ高二八八石余、幕府領。貞享二年采地簿(臆乗鈔)には旗本石貝(石谷か)・逸見の二家がみえる。元禄郷帳では旗本石谷領。宝永二年(一七〇五)以降の領主変遷金田かねた村に同じ。枝郷に東光とうこう横市よこいち(横落)がある(宝永二年「諸色明細帳」古屋専蔵家文書)。元文五年(一七四〇)の村明細帳(田草川正敏家文書)によると、享保二年(一七一七)甲府藩の検地高三五九石余・反別二七町九反余、うち田方八町七反余・畑方一九町一反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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