日本歴史地名大系 「土山地蔵」の解説 土山地蔵どやまじぞう 愛媛県:伊予郡双海町串村土山地蔵[現在地名]双海町串双海町地区では地蔵信仰が盛んである。不慮の死、とくに子供が事故死した跡には今も石地蔵を立てる習慣が残っている。旅行の安全・疫病防止・子育て・縁結びまで地蔵の役割となり広く一般から信仰されている。字池窪(いけのくぼ)の土山地蔵は、多風呂喜(たぶろき)城主久保式部入道道春が郷土鎮護のため西光寺(臨済宗東福寺派)を建立し、その一堂宇として地蔵堂を建て、地蔵菩薩を勧請したと伝えるが、とくに名高く春夏の祭日にはたいへんな参詣人で賑い、付近には店が建ち並び、夜は通夜をする人も多かった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by