土岐頼益(読み)とき・よります

朝日日本歴史人物事典 「土岐頼益」の解説

土岐頼益

没年応永21.4.4(1414.4.23)
生年観応2/正平6(1351)
南北朝・室町時代初期の武将。美濃国(岐阜県)守護。美濃守,左京大夫。父頼世(頼忠)以来,美濃池田郡に住したことから,初め池田氏を称す。一時,尾張海東郡萱津に住して萱津氏を称したともいう。土岐康行の乱では父と共に幕府軍に加わり,明徳3/元中9(1392)年,足利義満の執り行った相国寺供養では弟光兼と後陣の随兵を務める。応永2(1395)年父より美濃守護を継承し,同6年大内義弘に呼応して厚見郡長森城に立てこもった従兄弟の土岐肥田瀬詮直,土岐世保康政,国人遠山氏らを討つ。同10年には侍所頭人に任ぜられた。

(谷口研語)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「土岐頼益」の解説

土岐頼益 とき-よります

1351-1414 南北朝-室町時代の武将。
観応(かんのう)2=正平(しょうへい)6年生まれ。土岐頼忠(よりただ)の長男。土岐康行の乱には父と幕府の追討軍にくわわる。応永2年美濃(みの)(岐阜県)守護。6年大内義弘(よしひろ)の応永の乱に呼応して従兄弟の土岐詮直(あきなお)が兵をおこすと,将軍足利義満(よしみつ)の命でこれをほろぼした。10年侍所頭人(さむらいどころとうにん)。応永21年4月4日死去。64歳。

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