土斑猫(読み)ツチハンミョウ

デジタル大辞泉 「土斑猫」の意味・読み・例文・類語

つち‐はんみょう〔‐ハンメウ〕【土斑猫/地胆】

甲虫目ツチハンミョウ科の昆虫総称体長1~2センチ。体は青黒くてつやがある。腹は平たく、雌では特に大きい。前翅まえばねは短く、後ろ翅は退化しているので飛べず、歩き回る。体内に含む有毒なカンタリジンは発泡薬などに利用される。マメハンミョウゲンセイなど。にわつつ。

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精選版 日本国語大辞典 「土斑猫」の意味・読み・例文・類語

つち‐はんみょう‥ハンメウ【土斑猫・地胆】

  1. 〘 名詞 〙 コウチュウ目ツチハンミョウ科に属する昆虫の総称。体長一~三センチメートル。一般に、腹部は太く、前ばねは柔らかくて短く、腹部の後方は露出する。後ろばねを欠き、地上をはうだけで飛ぶことはできない。濃青色のものが多いが、黒・黄褐・赤褐色のものもある。捕えると、脚の関節からカンタリジンを含んだ悪臭のある黄色の毒液を出す。幼虫はカゲロウ型・オサムシ型など過変態をし、ハナバチ類の巣、バッタ類の卵塊などに寄生する。成虫は春、雑草の間などに現われる。日本では黒青色のヒメツチハンミョウや薬用となるマメハンミョウなど一五種が分布する。にわつつ。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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