土用干し(読み)ドヨウボシ

デジタル大辞泉 「土用干し」の意味・読み・例文・類語

どよう‐ぼし【土用干し】

夏の土用中に、衣類書画書籍などを陰干しにして風を通し、虫の害を防ぐこと。虫干し虫払い夏干し 夏》
[類語]陰干し日干し素干し虫干し

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精選版 日本国語大辞典 「土用干し」の意味・読み・例文・類語

どよう‐ぼし【土用干】

  1. 〘 名詞 〙 夏の土用中に衣類・書籍などを取り出し、日にあてたり風を通したりして、虫を払うこと。曝涼(ばくりょう)。虫払い。虫干し。夏干し。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「大麦土用ほしに沙汰之」(出典多聞院日記‐天正三年(1575)六月一二日)

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世界大百科事典(旧版)内の土用干しの言及

【土用】より

…極暑のためその暑さを利用したり,また暑気負けを防ぐ各種の習俗が行われている。利用するほうでは,衣類や書物に風を通して虫干しする土用干しの風が全国的である。夏負け防止では土用丑の日の伝承が多く,ウの字のつくウナギ,ウリ,牛の肉や土用餅を食べる風習がある。…

【虫払い】より

…夏の土用のころに衣類や調度,書籍などを取りだして日に干し風にあてて,カビや虫害から防ぐこと。〈虫振い〉〈虫干し〉〈風入れ〉〈土用干し〉などともいう。古くは〈曝涼(ばくりよう)〉といい,正倉院の平安初期の曝涼帳の記載が伝えられている。…

※「土用干し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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