土風炉(読み)ドブロ

精選版 日本国語大辞典 「土風炉」の意味・読み・例文・類語

ど‐ぶろ【土風炉】

  1. 〘 名詞 〙 茶席で、湯をわかすための、土で焼いた風炉。奈良が原産地で、奈良風炉、また奈良火鉢ともいう。武野紹鴎好みに始まる。
    1. [初出の実例]「夏は板のうへに土風炉をも後には置し也」(出典:南方録(17C後)覚書)

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世界大百科事典(旧版)内の土風炉の言及

【風炉】より

…1259年宋に渡った臨済宗の僧,南浦紹明(なんぽじようみよう)(1235‐1308)によって,台子(だいす)とそこに飾る風炉,釜,杓立,建水,蓋置,水指の唐銅(からかね)皆具が日本に伝来したというのが,茶の湯の理解である。この唐銅風炉は,武野紹鷗によって土(ど)風炉(素焼の上に黒漆を塗る)が創作されることで和様化した。この形を紹鷗風炉,眉風炉といい,現在では唐銅風炉より上位とされる。…

※「土風炉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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