日本歴史地名大系 「土館村」の解説 土館村つちだてむら 岩手県:紫波郡紫波町土館村[現在地名]紫波町土館滝名(たきな)川上中流域の広大な山間地と東部の平坦地を占める。南は片寄(かたよせ)村と稗貫(ひえぬき)郡大瀬川(おおせがわ)村(現石鳥谷町)、東は平沢(ひらさわ)村、西は山を挟み岩手郡南畑(みなみはた)村(現雫石町)、北は上平沢村・稲藤(いなふじ)村・鱒沢(ますざわ)村。元和二年(一六一六)の南部利直知行宛行状(宝翰類聚)に土館村とみえ、当村関沢(せきざわ)にあった玄照(げんしよう)寺(現盛岡市の源勝寺)に二〇石が与えられている。同寺は享徳三年(一四五四)に創建され、斯波氏の菩提寺であったという。正保国絵図では高五六一石余。寛文四年(一六六四)盛岡藩領より八戸藩領となる。同一二年および正徳三年(一七一三)に地内の鳥(とり)ヶ・若屋敷(わかやしき)・山王海(さんのうかい)・砂子沢(いさござわ)に切支丹禁制ならびに捨馬禁止などの高札が立てられている(八戸藩史料)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by