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圧電セラミックス あつでんセラミックスpiezoelectric ceramics

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

圧電セラミックス
あつでんセラミックス
piezoelectric ceramics

圧電性をもつ物質の粉末を圧縮固化させ,これを高温加熱して焼成し磁器化したあと,電極をつけ直流高電圧を加えて分極操作を施し極性を与えた多結晶磁器を圧電セラミックスという。圧電セラミックスは電気機械結合係数の著しく大きいものが得られること,窯業技術により容易に多量生産が可能なこと,任意の形状の素子が製作できること,大部分が酸化物であるため比較的安定であることなどの長所をもつ。しかし多結晶セラミックスであるため,たとえば振動子としての特性は水晶などの単結晶を用いたものより劣る,経時変化が大きいなどの欠点をもつ。圧電セラミックスには多くの種類があるが,応用上特に重要なものはチタン酸バリウム ( BaTiO3 ) 系磁器とチタン酸ジルコン酸鉛 ( PbTiO3-PbZrO3 ) 系磁器 (通称 PZT) である。これらのセラミックスは圧電変成器や圧電振動子用材料として広く利用されている。

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世界大百科事典内の圧電セラミックスの言及

【圧電素子】より

…素子材料は水晶半角ニオブ酸リチウムLiNbO3などの単結晶のほか,セラミックス,ポリフッ化ビニリデンなどの高分子膜の発達が目覚ましい。現在よく使われている圧電セラミックスは,ジルコンチタン酸鉛Pb(Zr,Ti)O3を主体としてこれに金属酸化物などの添加物を配合して焼成した磁器(PZTをはじめ多くの商品名がある)である。これはチタン酸バリウム磁器を改良したもので,大きな圧電性と良好な温度安定性をもち,エネルギー的応用素子,情報処理素子として実用されている。…

※「圧電セラミックス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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