地ノ島遺跡(読み)じのしまいせき

日本歴史地名大系 「地ノ島遺跡」の解説

地ノ島遺跡
じのしまいせき

[現在地名]有田市初島町浜

地ノ島東海岸の砂丘上にある縄文中期から古墳時代にかけての複合遺跡。標高は三―五メートル。昭和三四年(一九五九)波浪による浸食のため砂丘の一部が崩れ、人骨および土器片が発見された。昭和三四年・三九年・四五年の三次にわたり発掘調査が実施された。

古墳時代の箱式石棺四基が検出され、一号石棺はほとんど原形をとどめていなかったが、二―四号石棺は人骨も含めてほぼ完全な形であった。被葬者は壮年男子(二号)、成年女子(三号・四号)で、いずれも中国人的傾向が強いとされる。副葬品は三号石棺から鹿角装刀子一点が出土

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android