地化学探査(読み)ちかがくたんさ(その他表記)geochemical prospecting

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「地化学探査」の意味・わかりやすい解説

地化学探査
ちかがくたんさ
geochemical prospecting

地表において,水,土壌岩石,植物,地下ガスなどを採取して,その中に含まれる指示元素を微量分析法によって求め,鉱床を探査する方法。この方法で最も重要なのは,対象とする鉱床の性質とその立地条件に適した試料,指示元素,分析方法の選択である。一般に金属鉱床の指示元素は亜鉛,銅,鉛,水銀などで,石油,天然ガスのそれは水素酸素窒素芳香族炭化水素など。分析方法は有機試薬による比色分析,質量分析液体クロマトグラフィー,赤外線吸収分光分析などである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android