日本大百科全書(ニッポニカ) 「地場もん国民大賞」の意味・わかりやすい解説
地場もん国民大賞
じばもんこくみんたいしょう
日本各地の農林水産物や加工食品、料理など、地域の食資源を活用した食品のなかから、より優れたものを選出するコンテスト。農林水産省が2012年(平成24)から毎年11月に開催している「食と農林漁業の祭典」の一環として、2013年から始められた。「地場もん」は地域の食資源を活用した食品と定義され、これに当てはまる食品、料理であればエントリー可能である。ただし、イベントの開催時点において地域で市販されていないもの(開発途上、販売終了したものなど)や、地域内で広く認知されておらず、飲食する機会がないものは除外される。書類審査を経た100品程度について、おいしさ、郷土性、独自性、物語性などを基準に、有識者や専門家による実食審査を経て、15品目程度が選出される。このなかからウェブ投票と「食と農林漁業の祭典」のイベントであるジャパンフードフェスタ来場者の試食による投票により、地場もん国民大賞(金賞)、銀賞、銅賞が選ばれる。
コンテストへの参加によって、郷土の食文化を地域活性化に役だてることができ、受賞した食品は日本を代表するローカルフードとして、通販サイトでの販売や海外の食イベントへの参加を通じて、広く商品の良さを訴求できるというメリットがある。
[編集部]