地方原料(読み)ちほうげんりょう(英語表記)local material

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「地方原料」の意味・わかりやすい解説

地方原料
ちほうげんりょう
local material

局地原料ともいう。経済地理学の一分野である立地論用語。 A.ウェーバー定義によると,その産出が特定地点に限られており,工業立地を規定する因子として産業上重要な意味をもつ原料で,それ以外は普遍原料 (水など) である。また彼は製品に対する地方原料の重量比を原料指数と名づけたが,ほかの条件が等しい場合には原料指数が大きい工業ほど原料地指向型となりやすく,小さいほど消費地指向型になりやすいことを明らかにした。たとえば製鉄,アルミナ,パルプなどが前者の例で,ビール,日本酒,清涼飲料などが後者の例。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android