地火炉(読み)ジカロ

デジタル大辞泉 「地火炉」の意味・読み・例文・類語

じ‐かろ〔ヂクワロ〕【地火炉】

泥を塗り固めて作った炉。囲炉裏いろり
一間ひとまは昼ゐる所なめり。―など塗りたり」〈今昔・一二・三四〉

ち‐かろ〔‐クワロ〕【地火炉】

じかろ(地火炉)

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精選版 日本国語大辞典 「地火炉」の意味・読み・例文・類語

じ‐かろヂクヮロ【地火炉・地下カ炉】

  1. 〘 名詞 〙 泥をぬり固めて作った炉。囲炉裏(いろり)。主として料理用のものをさすかといわれる。地炉。〔小右記‐永観三年(985)正月一九日〕
    1. [初出の実例]「ちご亡くなりたる産屋、火おこさぬ炭櫃、地火ろ、博士のうちつづき女子生ませたる」(出典:枕草子(10C終)二五)

地火炉の補助注記

「地火炉」のよみは「じひろ」「じほろ」「ちひろ」「ちかろ」などとする説もあるが、明証を得ない。


じ‐ひろヂ‥【地火炉】

  1. 〘 名詞 〙じかろ(地火炉)

ち‐かろ‥クヮロ【地火炉】

  1. 〘 名詞 〙じかろ(地火炉)

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