地球球体説(読み)ちきゅうきゅうたいせつ

旺文社世界史事典 三訂版 「地球球体説」の解説

地球球体説
ちきゅうきゅうたいせつ

大地が球形であるという学説
前5世紀,ギリシアのピタゴラス派により初めて提唱された。ヘレニズム時代にこの学説は数理地理学起点となり,地図作製上不可欠となった。すなわち,緯度経度の決定法が見出され,エラトステネス子午線の周長を測定した。数理地理学は,その後,プトレマイオスによって大成され,中世にはいるとアラビア人にうけつがれた。中世ヨーロッパでは地球は平面と考えられたが,13世紀ごろアラビアからプトレマイオス説が伝えられ,15世紀に至ってやっとトスカネリ・ベハイムによって地球球体説が復興した。16世紀初め,マゼランの世界周航によりそれが実証された。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む