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数理地理学 すうりちりがくmathematical geography

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

数理地理学
すうりちりがく
mathematical geography

天体としての地球を研究対象とするもので,現在の地図学,測地学にほぼ等しい。かつて自然地理学の一分野としたこともあったが,むしろ地理学の隣接科学の一つで,天文学地球物理学との関係が深い。地球の周囲を測定したエラトステネスなど,古代にはかなり発達しており,中世を経て大航海時代前後には現在の地図学のような形をとって復活した。数理地理学といったのは 18世紀までのことで,近代科学の発達につれて,この分野は天文学,地球物理学などの領域に吸収され,現在の地理学ではほとんど取扱われていない。また,数学を用いて研究を進める計量地理学とは異なる。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

世界大百科事典内の数理地理学の言及

【計量地理学】より

…計量地理学は,単に分析手法として計量的方法を用いるのみでなく,記述に偏しがちであった従来の地理学に対して,法則定立を目的とするという立場から,バンジW.Bungeらは〈理論地理学〉と称した。また数理地理学mathematical geographyと呼ばれることもある。計量地理学で使われる方法としては,統計分析,数学モデル,数値シミュレーション,非数値シミュレーションなどがある。…

【自然地理学】より

…自然科学が十分に発達していない時代には天文,気象,海洋,火山,地震,地質などに関することも地文学の教科書に記載されていた。また経度,緯度,地図の投影法なども,数理地理学の名で,自然地理学の一分科とみなされることもある。気象学の分科では気候学が地理学にもっとも関係が深く,W.P.ケッペンの気候分類などは地理学の分野で最も広く利用された。…

【地理学】より

…このような新しい地域分析手法の開発ないし応用の仕方をめぐって,方法論上の地理学部門として,計量地理学が発達してきた。これは,従来主として地図製作のための測地学とか測量法,地図投影法,地図解析法などを扱ってきた数理地理学mathematical geographyとは別系統のものである。
[方法論からみた地理学史]
 地理学は,数学と天文学とならんで最も早くから成立した学問である。…

※「数理地理学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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