地百足(読み)ジムカデ

デジタル大辞泉 「地百足」の意味・読み・例文・類語

じ‐むかで〔ヂ‐〕【地百足】

ツツジ科の常緑小低木。本州中部以北の高山帯などに生える。高さ約10センチ。茎は地をはい、先端は上を向き、細長いうろこ状の葉を密につける。7月ごろ、釣鐘状の白い花を開く。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞 あし

精選版 日本国語大辞典 「地百足」の意味・読み・例文・類語

じ‐むかでヂ‥【地百足・地蜈蚣】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 節足動物ムカデ綱ジムカデ目に属するムカデの総称。体長四~五センチメートルで、全体が紐状に細長く、体色は黄色に近いものが多い。ムカデ類中もっとも脚(あし)の数が多く、前進後退が自由にできる。目はなく、接触感覚を頼りに土中トビムシワラジムシなどの虫を捕食する。他のムカデが多く地表にいるのに対して、この類は地中に生活するものが多く、この名がある。日本には約六〇種が分布する。
  3. ツツジ科の常緑小低木。本州中部以北の高山、北海道、千島サハリンカムチャツカアリューシャン列島、北アメリカ北部などに生える。茎は針金状で地面をはって四方に広がり、ところどころから根を出す。葉は密に互生し長さ約三ミリメートルの長楕円形。夏、枝先に長さ約五ミリメートルの鐘形で先が五裂した淡紅色の花を一個ずつつけ、下または横向きに開く。枝が地をはう姿がムカデに似ていることからこの名がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「地百足」の解説

地百足 (ジムカデ)

学名Harrimanella stelleriana
植物。ツツジ科の常緑小低木,高山植物

地百足 (ジムカデ)

動物。ジムカデ目に属するムカデの総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android