地祭(り)(読み)ジマツリ

精選版 日本国語大辞典の解説

じ‐まつり ヂ‥【地祭】

〘名〙
① 土地の一区域に何らかの人手を加える場合、その所の地霊を慰藉(いしゃ)するために行なう神道的修法の一種。祭場の中央に興玉神を鎮祭し、四方には、東に太鬼神、南に御気津神、西に太田神、北に底立神の四神を勧請(かんじょう)した。
※皇太神宮儀式帳(804)「宮造奉畢時、正殿東西妻御形穿初仕奉、地物忌父仕奉」
② 秋冬の間に、地上に火を焚いて地力の増益活動を促す民間行事。火渡式などの類。
※諸国風俗問状答(19C前)淡路国風俗問状答「正月七日・九日又は十日、農家には都て地祭をす」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の地祭(り)の言及

【地鎮祭】より

…地鎮祭の最も古い記録は《日本書紀》持統天皇5年(691)条の藤原京造営に先立つ〈新益京(しんやくのみやこ)を鎮め祭らしむ〉という記事であるが,具体的にどのような内容であったかは明らかでない。古代の伊勢神宮では鎮地祭,鎮祭,鎮謝,地祭などの名称が用いられ,鎮物(しずめもの)として鉄製人形,刀子,鏡などが埋められ,神饌には酒,米,鶏卵等が使われた。古代の大寺院造営でも地鎮祭に類似する祭事が行われたことは,東大寺金堂,興福寺金堂等から鎮壇具が出土していることから推定されるが,名称や内容を記す記録は見当たらない。…

※「地祭(り)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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