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地紙売 じがみうり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

地紙売
じがみうり

江戸時代,扇の地紙を売り歩いた行商人で,求めに応じて古扇の紙を張替えた。特に元禄 (1688~1704) 頃に盛んで,商売姿が伊達で,俳優の声色や浮世物真似などで庶民に人気があったといわれる。なかには男色を売る者もあった。京都製の扇が江戸市中で安く買えるようになった寛政 (1789~1801) 以降,次第に衰えた。

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世界大百科事典 第2版の解説

じがみうり【地紙売】

扇の地紙を売り歩いた商人。地紙は扇または傘にはる紙をいい,扇地紙は扇形に切った紙で,これを折って扇にはった。滝沢馬琴の《燕石雑志》(1811)や小川顕道の《塵塚談》(1814)によると,天明(1781‐89)初年ころまで,夏になると江戸の町に見られたようである。地紙形の箱を五つ六つ肩にかつぎ,買手と値段が折り合うとその場で折って売った。放蕩(ほうとう)のはて親に勘当された道楽息子などが多かったらしく,はでな服装をして役者の声色や物まねをして売り歩いたという。

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