地船(読み)じぶね

精選版 日本国語大辞典 「地船」の意味・読み・例文・類語

じ‐ぶねヂ‥【地船】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸時代海運で、大坂中心とする上方廻船に対して、地方の廻船をいう。
    1. [初出の実例]「北国筋地船之分は五百石積迄の船々にて、御廻米積受べき廻船に無之」(出典:御書付留‐二)
  3. 江戸時代の浦方で、他国の廻船に対して地元の廻船をいう。
    1. [初出の実例]「会所番は諸国廻船並地船の御切手取次仕」(出典:三方問屋勤柄書)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の地船の言及

【荷船】より

…種々の貨物を海上輸送する船のこと。限られた小地域内を輸送航行する地船,地乗りと,広域を搬送する廻船,渡海船,あるいは沖乗りの区別がある。地船には,それぞれ活動する地域の名称を冠したものが多いが,なかでも尼崎船,明石船,丹後船,若狭船,尾道船,筑前船,神崎船などが有名である。…

※「地船」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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