日本歴史地名大系 「坂戸市場村」の解説 坂戸市場村さかどいちばむら 千葉県:袖ケ浦市坂戸市場村[現在地名]袖ケ浦市坂戸市場小櫃(おびつ)川下流右岸に位置し、北は江戸湾。房総往還で北東の奈良輪(ならわ)村、小櫃川を左岸に渡り南方の高柳(たかやなぎ)村(現木更津市)に通じる。同往還から奈良輪村境で小櫃川に沿う道が分岐し、東に向かう。文禄三年(一五九四)の上総国村高帳に市場村とみえ、高二六七石。元禄郷帳には坂戸市場村とみえる。延宝期(一六七三―八一)には幕府領と旗本石丸領、ほかに坂戸神社領五〇石。一部が佐倉藩領の時代もあり(鳥飼家文書)、寛政五年(一七九三)の上総国村高帳では三卿の清水領、幕府領、旗本石丸・大久保の二家領と与力二人の給知。清水領が幕府領に代わるほかは幕末まで変化がない(旧高旧領取調帳など)。寛政五年には家数一六五(上総国村高帳)、慶応二年(一八六六)には家数一二七・人数六三〇(組合村々書上)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by