均し(読み)ナラシ

デジタル大辞泉 「均し」の意味・読み・例文・類語

ならし【均し/平し】

平らにすること。平均すること。平均。
「それにどう、―に分けたのが不服だって」〈康成温泉宿
横にわたして衣類などをかけるさお。ならし竹。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「均し」の意味・読み・例文・類語

ならし【均・平・鏟】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ならす(均)」の連用形の名詞化 )
  2. 平らにすること。平均すること。平均。
    1. [初出の実例]「さによって家栄へ毎日金子百五十両づつ、ならしに商売しけるとなり」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)一)
  3. ( 鏟 ) 木や鉄を削って平らにする道具やすり。〔十巻本和名抄(934頃)〕
  4. すりこぎのこと。堂上家でいう語。〔和訓栞(1777‐1862)〕
  5. 衣類を掛けるために、土間の壁にそって、また寝室などにつるしておく竿。ならし竹。みせ竿。掛け竿。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android