坊山遺跡(読み)ぼうやまいせき

日本歴史地名大系 「坊山遺跡」の解説

坊山遺跡
ぼうやまいせき

[現在地名]八千代市ゆりのき台三丁目など

しん川から延びる小支谷によって開析された標高一五―二五メートルの台地縁辺部に位置。萱田かやだ遺跡群に属する。旧石器時代を主として縄文時代および平安時代の遺構・遺物が検出された。旧石器時代は六つの文化層に及び、五一地点から約四千五〇〇点に上る石器群が出土した。細石器文化を除き、旧石器時代の諸段階をほぼ網羅する多層位(立川ロームIII、IV下・V、VI、VII、IX、Xの各層)の遺跡で、下総台地の編年網に細密さを増した。


坊山遺跡
ぼうやまいせき

[現在地名]矢板市乙畑 坊山

JR東北本線片岡かたおか駅と蒲須坂かますさか駅との中ほど、南にあら川を臨む広大な舌状台地(塩那丘陵)にある。縄文中期の標式的な集落跡。標高は一八〇メートル、眼下水田からの比高は一二メートル。昭和三三年(一九五八)・三九年・四〇年と三度の発掘調査が行われ、とくに三次調査では縄文中期の袋状土壙三十数個が群在して検出された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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