垂簾の政(読み)すいれんのまつりごと

精選版 日本国語大辞典 「垂簾の政」の意味・読み・例文・類語

すいれん【垂簾】 の 政(まつりごと)

(昔、中国では、男女区別を厳しくするため、皇太后なども直接群臣と会見することをはばかり、その座前に簾をたれたところから) 皇太后、または太皇太后などが幼帝にかわって行なう政治垂簾
※清原宣賢式目抄(1534)端書「宣仁皇后と云は、宋の哲宗の母にて、簾中にして、天下の政を聞けり。是を垂簾の政と云」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の垂簾の政の言及

【摂政】より

…漢の昭帝が幼かったので霍光(かくこう)が武帝の遺詔により政を摂ったのが外戚摂政の実例であろう。また漢の高祖の死後恵帝の時代に呂太后が政治の実権を握り,太后称制といって,皇帝の母親が後見としていわゆる垂簾の政を行った(皇太后)。また唐の玄宗は即位の前年から睿宗の皇太子として太子監国となり,六品以下の除官と徒罪以下の判決を行ったが,《唐六典》の春宮の官制の中に皇太子が国事を監した場合が予想された記述があり,これも摂政の一形態といえる。…

※「垂簾の政」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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