座前(読み)ざぜん

精選版 日本国語大辞典 「座前」の意味・読み・例文・類語

ざ‐ぜん【座前】

〘名〙
座席のまえ。
西宮記(969頃)七「公卿座如除目時、無大臣円座、只以円座一枚、置大臣座前簾下」 〔楊載‐贈郭集賢詩〕
② 特に禅宗で、問答の際に住持高僧面前に進むこと。
※百丈清規抄(1462)二「座前はあがりたほどに両序問訊をするぞ」
書状宛名脇付に用いて敬意を表わす語。座下。

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デジタル大辞泉 「座前」の意味・読み・例文・類語

ざ‐ぜん【座前】

座席のまえ。
手紙で、あて名の脇付わきづけに用いて敬意を表す語。

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普及版 字通 「座前」の読み・字形・画数・意味

【座前】ざぜん

手紙の脇付。侍史座右。〔資暇集、中〕(座前)身(ひく)くして書を宗屬戚に致すに、必ず座と曰ふ。几の一等をすなり。

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