型而工房(読み)けいじこうぼう

百科事典マイペディア 「型而工房」の意味・わかりやすい解説

型而工房【けいじこうぼう】

第2次大戦前の日本で,家具等の室内工芸品の標準規格化を図り,量産製品の大衆への普及の基盤づくりを目指した建築家,デザイナーのグループ。1928年,蔵田周忠豊口克平小林登,中島賢次,斎藤石川四郎,手塚敬三,高橋実,伊藤幾次郎らが結成。特にドイツ留学で蔵田が触れたバウハウス思想の影響が大きかった。家具等の部材の規格を定め,寸法の統一を図り,組立工程の合理化といった研究が行われた。日本の生活にあった量産椅子の試作モデルの開発や,組み合わせ家具の製品化など実践面でも成果を残した。1940年解散。

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