城有村(読み)しろりむら

日本歴史地名大系 「城有村」の解説

城有村
しろりむら

[現在地名]越廼村城有しろあり

丹生山地西部にあり、西は日本海、北は赤坂あかさか村。慶長九年(一六〇四)六月付明加村左衛門五郎山論訴状(三助文書)に村名がみえ、「越前国名蹟考」は読みを「シロリ」とする。慶長一一年頃の越前国絵図では「血ケ平村」高五六二・三四一石に含まれ、正保郷帳によれば田方七九石余・畠方九一石余。貞享三年(一六八六)福井藩領から幕府領となった。正徳三年(一七一三)八月一五日城有村問鑑留(藤井家文書)には、氏神八幡大菩薩・太神宮・春日大明神、薬師堂(城有・八俣・梨子平三ヵ村の氏神)、用水場所三所(八俣村端の谷川筋)、塩浪除堤三ヵ所、専西せんさい(真宗三門徒派)、畑毛稗・大豆小豆・麻・大根、桑畑、家数二四(寺一・本百姓二一・水呑二)、人数一六四(出家三・男七〇・女九一)、牛一八疋(うち八疋預り)などとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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