城野松尾神社(読み)きのまつおじんじや

日本歴史地名大系 「城野松尾神社」の解説

城野松尾神社
きのまつおじんじや

[現在地名]菊鹿町木野 本分

木野きの川と支流初田はつた川に挟まれた標高約一二〇メートルの岩隈いわくま山西麓にあり、木野の集落上本分かみほんぶんと下本分に分ける位置にある。祭神大山咋神、旧村社。松尾大明神・木野宗像社とも記された(一統志など)。「国誌」によると大同二年(八〇七)に京都松尾神社の分神を勧請したという。

永正二年(一五〇五)九月五日と一二月三日の肥後国諸侍連署起請文写(阿蘇家文書)の起請前書に記す「和光松尾大明神」は当社と推定され、天文八年(一五三九)一二月二四日の名和武顕起請文・名和行興起請文(相良家文書)の起請前書には「松尾大明神」が記され、肥後国人衆らのあつい信仰を得ていたことが察せられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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