基礎社会と派生社会(読み)きそしゃかいとはせいしゃかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「基礎社会と派生社会」の意味・わかりやすい解説

基礎社会と派生社会
きそしゃかいとはせいしゃかい

高田保馬が分類した社会概念。基礎社会とは,人間の社会生活において自然発生的に形成され,人間がそのなかに運命的に組込まれる社会をいう。氏族,家族などの血縁社会村落都市地方国家などの地縁社会に分れる。派生社会は基礎社会から派生する社会で,階級宗教団体などの同類社会と学校,企業,政党などの目的社会に分れる。これらの社会は人口増加,地域拡大,社会的紐帯 (ちゅうたい) の剥離により分散過程を歩む。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android