しゃかいてき‐ちゅうたいシャクヮイチウタイ【社会的紐帯】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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社会的紐帯
しゃかいてきちゅうたい
social bond
アメリカの社会学者 F.H.ギディングズが『社会学原理』 (1896) で用いた概念。概念的規定としては必ずしも明確なものではないが,一定の集団,社会内の成員に共通するものはすべて成員を結合させる紐帯であるとする。たとえば「共同社会」でいえば血縁,地縁が,また「利益社会」についていえば類似性,利害の共有などがそれである。また高田保馬は積極的紐帯と消極的紐帯とを区別しており,前者は諸個人が自発的に結合しようとして生じる結合,紐帯を意味し,後者は成員が好むと好まざるとにかかわらず,外部から強制された結果生じる結合,紐帯をさす。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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