堀切東館跡(読み)ほりきりひがしやかたあと

日本歴史地名大系 「堀切東館跡」の解説

堀切東館跡
ほりきりひがしやかたあと

[現在地名]黒部市堀切

堀切地内には東西二ヵ所に館跡が存在するが、現在はどちらも遺構を残さない。便宜上、東の館跡を堀切東館、西の館跡を堀切西館とよぶ。堀切東館は現JR黒部駅の北東三五〇メートルに位置する。館跡の大半水田になり、中央部が牛舎や倉庫の建つ敷地としてわずかに周囲よりも高くなっている。以前は二メートル程度の高さがあったという。宝暦一四年(一七六四)の新川郡古城跡等書上帳(桐沢家文書)には、「高サ七尺之かきあけ御座候」と記している。圃場整備前の古い地籍図によると、方形単郭のプランを示し、周囲には土塁と堀がめぐっていた形跡がうかがえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報