堀口大學(読み)ホリグチ ダイガク

20世紀日本人名事典 「堀口大學」の解説

堀口 大學
ホリグチ ダイガク

大正・昭和期の詩人,フランス文学者,翻訳家



生年
明治25(1892)年1月8日

没年
昭和56(1981)年3月15日

出生地
東京・本郷

別名
号=十三日月,馬麗人

学歴〔年〕
慶応義塾大学仏文科〔明治44年〕中退

主な受賞名〔年〕
読売文学賞(詩歌・俳句賞 第10回)〔昭和33年〕「夕の虹」,勲三等瑞宝章〔昭和42年〕,文化功労者〔昭和45年〕,文化勲章〔昭和54年〕,日本翻訳文化賞(第24回)〔昭和62年〕「ジャン・コクトー全集」

経歴
中学卒業後、新詩社に参加し、与謝野鉄幹に師事する。明治44年慶大を中退し、外交官であった父・九万一の任地メキシコに行き、以後父の転勤にともない大正14年まで、ベルギー、スペイン、ブラジル、ルーマニアなどを歩く。その間、第一詩集月光ピエロ」を8年に刊行する一方、7年に訳詩集「昨日の花」を刊行し、14年には大規模なフランス詩の訳詩集「月下一群」を刊行、昭和の口語詩の方向を決定づけた。翻訳は詩ばかりでなく、ポール・モーランの「夜ひらく」などの小説も多い。また、雑誌「パンテオン」「オルフェオン」を編集し後進を育てた。自作には「新しき小径」「人間の歌」「夕の虹」「月かげの虹」などの詩集のほか、「パンの笛」などの歌集もある。32年芸術院会員になり、45年文化功労者として顕彰され、54年に文化勲賞を受賞した。「堀口大學全集」(全12巻・別巻1 小沢書店)がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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