堀川用水及び朝倉揚水車(読み)ほりかわようすいおよびあさくらようすいしゃ

国指定史跡ガイドの解説

ほりかわようすいおよびあさくらようすいしゃ【堀川用水及び朝倉揚水車】


福岡県朝倉市山田・菱野・古毛にある水路跡。朝倉揚水車は江戸時代から約200年回り続け、全国でも最古の稼働する水車。古くからの日本の農村風景と技術を残すものとして、堀川用水とともに、1990年(平成2)に国の史跡に指定された。堀川用水は、1663年(寛文3)、干ばつによる飢饉(ききん)が契機となって造られ、その後、1722年(享保7)に、岩盤を切り抜いた水門が、1790年(寛政2)には川の水を塞き止める山田堰が築造されるなど、筑後川の豊かな水を利用し、灌漑面積を拡大していった。堀川上流付近は土地が高いために、堀川の水を利用することができず、そのために設置されたのが朝倉の水車群。現在残されている自動回転式の水車は、正確な年代などは不明だが、1789年(寛政1)には設置されていたと推定される。堀川の水を堰き止めて、急流を作ることによって水車を回し、同時に両端の柄杓(ひしゃく)が水を汲み上げる。現在も5年に1度は新調され、現役で稼動し続けている。甘木鉄道甘木線甘木駅から西鉄バス「菱野」下車。徒歩約10分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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