朝日日本歴史人物事典 「堀江芳極」の解説
堀江芳極
生年:元禄14(1701)
江戸中期の勘定吟味役。通称荒四郎。父成芳,母は水戸家の侍女某氏の養女。幕初以来代々代官の家筋。勘定より勘定組頭を経て延享2(1745)年閏12月,勘定吟味役へ昇進。勘定奉行神尾春央のもとで,享保改革期後半における年貢増徴政策の実務担当者として活躍。勘定組頭時代の延享1年に,神尾と共に上方,西国巡見に赴いた際,「東からかんの(神尾)若狭が飛んできて野をも山をも堀江荒しろ(四郎)」との落首が伝えられるほど,西国の農民たちに恐れられた。寛延1(1748)年閏10月罷免され,小普請になり,出仕をとどめられ,間もなく許された。
(山田忠雄)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報