勘定組頭(読み)カンジョウクミガシラ

世界大百科事典 第2版の解説

かんじょうくみがしら【勘定組頭】

江戸幕府勘定所内の役職の一つ。勘定奉行のもとで,勘定支配勘定,同見習などの諸役人を支配し,農政・財政諸政策,およびそれに関する事務を担当した。ときには政策についての進言も行った。役職の設置年代については1664年(寛文4)説があるが,すでに1638年(寛永15)勘定組頭の名称がみられることからこの説にも疑問が出されており,現在のところ定説を得るに至っていない。72年9月に定員12名,役料100俵の規準を定めたが,その後82年(天和2)役料を廃した。

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大辞林 第三版の解説

かんじょうくみがしら【勘定組頭】

江戸幕府の職名。勘定奉行に属す。公事方、勝手方に分属して事務をつかさどり、また普請・修復の検分を行なった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

勘定組頭
かんじょうくみがしら

江戸幕府勘定所内の役職の一つ。勘定奉行の下で勘定・支配勘定などの諸役人を支配し、農政と財政経理を担当した。1664年(寛文4)創設の史料もあるが、すでに寛永頃にこの名称がみられることから疑問である。1672年定員12名・役料100俵の基準を定めたが、1682年(天和2)役料を廃した。当時の構成は、御殿(ごてん)2名・上方(かみがた)4~7名・関東方4~8名。1722年(享保7)役高350俵となり、翌年上方・関東方の区分は廃止され、御殿詰・勝手方(かってかた)、取箇改(とりかあらため)・伺方(うかがいかた)・諸向(しょむき)勘定帳改に分課され、計10~13名の組頭が配属されて、ほぼこの体制は幕末まで続いた。[大野瑞男]
『大野瑞男著『江戸幕府財政史論』(1996・吉川弘文館)』

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精選版 日本国語大辞典の解説

かんじょう‐くみがしら カンヂャウ‥【勘定組頭】

〘名〙 江戸幕府の職名の一つ。勘定奉行の下僚。寛文四年(一六六四)設置。勘定所の御殿詰(ごてんづめ)、御勝手方、伺方、帳面方、御取箇方(おとりかがた)、および評定所各課の最高責任者として、配下の勘定衆を指揮し、勘定所の事務一切を遂行した。
※禁令考‐前集・第二・巻一五・明和三年(1766)一二月「御勘定組頭之儀者、一躰御勝手向品々重き御用筋取扱候事に付」

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