堤野村(読み)つつみのむら

日本歴史地名大系 「堤野村」の解説

堤野村
つつみのむら

[現在地名]三川町堤野

横内よこうち村の南の平坦地に立地し、南方に枝村の幕野内新田まくのうちしんでん村がある。越後国村上城主堀直寄の家臣百瀬常敏によって開発されたといわれ、それは慶長三年(一五九八)のこととも元和四年(一六一八)以降のことともされる(三川町史)。元和八年の酒井氏知行目録では高六六石余。寛永元年庄内高辻帳では高一二三石余。正保郷帳には記載を欠くが、正保庄内絵図(本間美術館蔵)には村名がみえる。弍郡詳記では高一七四石余、免六ツ五分、家数一九。用水中川なかがわ堰の分水堰を利用。甲斐武田氏の末裔が居住したといわれ、武田定右衛門らは三ッ屋みっや新田(のち幕野内新田村)を開拓した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android