三川町(読み)みかわまち

日本歴史地名大系 「三川町」の解説

三川町
みかわまち

面積:三二・九〇平方キロ

庄内平野のほぼ中央部に位置し、東西約六・六キロ、南北約八・七キロの南北に長い菱形の町域をなす。東は余目あまるめ町・藤島ふじしま町、西と南は鶴岡市、北は酒田市。町中央をあか川、東端藤島川、西端を大山おおやま川が北流する。南端助川すけがわ付近の標高約一二メートル、北端成田新田なりたしんでん付近が約六メートルと比較的平坦な、水田を中心とする農業地帯である。圃場整備も進み、農業用水がおもに南北に走っている。おもな集落は河川の自然堤防に沿って南北に長い帯状をなし、ほかは平地に塊状を示している。国道七号が町の中央部、赤川右岸、自然堤防上を通り、鶴岡市と酒田市を結ぶ。

三河川の氾濫によって原始時代の遺跡はみられず、平安時代から鎌倉時代のものとされる三田さんでん遺跡・助川遺跡・横川よこかわ遺跡があり、須恵器土師器や住居跡が発掘されている。古来助川の地を古代出羽柵の所在地とする説があるが根拠はない。横山よこやまにあった横山城は東西四〇間・南北五〇間余の規模をもち、現在も一部遺構が確認できる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三川町」の意味・わかりやすい解説

三川〔町〕
みかわ

山形県北西部,庄内平野にある町。北西で酒田市,中・南部で鶴岡市に接する。 1955年横山村,押切村東郷村が合体し,1968年町制。旧3村域を流れる赤川,京田川 (きょうでんがわ) ,大山川の三つの川が地名の由来。町域はすべて沖積平野で,典型的な水田単作地帯。米作が主であるが,畑作や畜産も行なわれる。行政の中心は横山地区で,庄内支庁が置かれている。赤川に沿って国道7号線が通る。面積 33.22km2人口 7601(2020)。

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