堪兼(読み)たまりかねる

精選版 日本国語大辞典 「堪兼」の意味・読み・例文・類語

たまり‐か・ねる【堪兼】

〘自ナ下一〙 たまりか・ぬ 〘自ナ下二〙 その場の勢力忍耐を維持することが困難になる。こらえきれなくなる。がまんしきれなくなる。
※応仁別記(15C末か)「義就京都にたまりかねて伊賀の国へ下向あり」
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前「お島は耐(タマ)りかねて訊ねると」

たえ‐か・ねる たへ‥【堪兼】

〘自ナ下一〙 たへか・ぬ 〘自ナ下二〙 苦しさ・つらさをこらえきれなくなる。また、感情をかくして平静でいることができなくなる。
源氏(1001‐14頃)帚木月頃風病(ふびゃう)重きにたへかねて極熱草薬を服して」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android