塔寺八幡宮長帳(読み)とうでらはちまんぐうながちょう

改訂新版 世界大百科事典 「塔寺八幡宮長帳」の意味・わかりやすい解説

塔寺八幡宮長帳 (とうでらはちまんぐうながちょう)

1350年(正平5・観応1)から1575年(天正3)にわたる塔寺八幡宮の年日記。8巻。福島県会津坂下町心清水(こころしみず)八幡神社蔵。重要文化財。全長397尺に及ぶ。年初八幡宮神前に読誦する大般若経などの巻数,所役の覚えを記し,はり継いだもの。紙背には1355年(正平10・文和4)ころから1635年(寛永12)までの八幡宮に関する記事をはじめ,会津および諸国できごとを記しており,会津,奥羽中世の政治社会および災異に関する貴重な資料。是沢恭三編《会津塔寺八幡宮長帳》(1958)に本文の写真と釈文が収められている。《続群書類従》所収。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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