精選版 日本国語大辞典 「塞・堰」の意味・読み・例文・類語
せ・く【塞・堰】
〘他カ四〙
① 水の流れをせきとめる。
② 涙の出るのをおしとどめる。涙をこらえる。
※苔の衣(1271頃)四「こぼれそめぬる涙はえとめもあへず、せきがたげなり」
③ 物事の進行や人などの行動を妨げる。
※大川端(1911‐12)〈小山内薫〉三〇「俺のやうな者を客にしたって、どうせ碌な事はないとか何とか思ったんだ。あいつが俺を堰(せ)いたんだ」
④ 男女の仲を妨げる。互いに思い合う男女の仲を故意にさえぎりへだてる。
※評判記・寝物語(1656)一八「其上、あまりせけば。せきてのぶげんより、せかれてふけんなれば。此けいせい、みかへ申物也」
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