塩ヶ峯公士方神社(読み)しおがみねくじかたじんじや

日本歴史地名大系 「塩ヶ峯公士方神社」の解説

塩ヶ峯公士方神社
しおがみねくじかたじんじや

[現在地名]物部村大栃

塩峯しおのみね鎮座し、祭神は奇日方命。旧郷社。「土佐州郡志」に「蓋古土方氏者祠歟」とあるが、別府べふ村の神主東川の天忍穂別ひがしがわのあまのおしほわけ神社(現香我美町)から神体を塩かごに入れて背負って来て祀ったので、鎮座の地を塩の峯しおのみねといい、付近をしおノ村とよぶようになったとの伝説がある。槙山まきやま郷の総鎮守とされた。

天正一六年(一五八八)の大忍庄地検帳には「塩嶺神田」五代が「蔵用村」に記されるが、宮床などの記載はみえない。「南路志」には「社記云、神体鏡二、木像二、社床三段六代、宮林長五十弐間横十八間」とあり、「山風土記」は「準式社、是則天忍穂別神社ナラム」とし、「宝永差出曰、祭礼十一月一日、宮作事各槙山中氏子トシテ仕候」「延宝差出曰、寛永十五年建立、書加曰、元禄八年再興、安永七年再興」などと、差出を収載している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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