デジタル大辞泉 「塩化ビニル管」の意味・読み・例文・類語 えんかビニル‐かん〔エンクワ‐クワン〕【塩化ビニル管】 硬質の塩化ビニル樹脂でできた配管材料。腐食に強く、さびが生じないため、通気、給排水用の管をして広く用いられる。塩ビ管。塩ビパイプ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「塩化ビニル管」の意味・わかりやすい解説 塩化ビニル管えんかビニルかんvinyl chloride pipe 塩化ビニル CH2=CHCl の重合による熱可塑性プラスチック,塩化ビニル樹脂 (ポリ塩化ビニル) でつくった管。製品は灰色で管の寸法は鉄管類に準じる。 (1) 管内に抵抗が少いので水の流量が多い,(2) さびない,(3) 加工しやすく径の大きくないものは現場で熱して曲げることもできる,(4) 耐熱性は 50℃ぐらいが限度で低温は-20℃まで,(5) 熱膨張も大きく鋼の約6倍,などの特徴がある。また金属管より安価で軽量なため多く利用されており,弾性係数も金属管と比べて少い点から簡単な構造物の骨組に利用できる。給排水管がおもな用途であり,電線管,雨樋などにも多く使われる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報