雨樋(読み)アマドイ

デジタル大辞泉 「雨樋」の意味・読み・例文・類語

あま‐どい〔‐どひ〕【雨×樋】

雨水軒先で受けて地上に流すために取り付ける細長い樋。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「雨樋」の意味・読み・例文・類語

あま‐どい‥どひ【雨樋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 屋根などの雨水を受けて流す細長い樋。
    1. [初出の実例]「左(と)も右(かく)も雨樋(アマドヒ)受筒を結び留めた四分の銅線(はりがね)を捩復(ねぢもど)して」(出典恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉三一)
  3. 歌舞伎で用いる擬音用具の一つ。渋紙で底をはった、すべり台の形のもの。その上に小豆をすべらせて、雨の音に似せる。

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世界大百科事典(旧版)内の雨樋の言及

【歌舞伎】より

…【松井 俊諭】
【音楽的要素に関する用語】
雨音(あまおと)雨が降る音を表す場合に,大太鼓を長桴(ながばち)で打ち鳴らす囃子。写実みを帯びて表す場合は,車形の中に小豆を入れてまわす〈雨車(あまぐるま)〉,団扇(うちわ)に大豆かビーズを結びつけた〈雨団扇〉,小豆や胡麻を流す〈雨樋(あまどい)〉などを用いる。 五つ頭(いつつがしら)《車引》のような荒事見得に,太鼓,大太鼓,能管で打ち囃す囃子。…

※「雨樋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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