線材の組合せによってつくられた構造要素で、建築構造上、主として荷重を支持し外力に抵抗する目的で用いられるもの。部材と部材の接合点が回転自由な場合をトラス骨組、剛に接合されたものをラーメンという。部材の組み合わせ方や地盤との接合の仕方いかんにより、設計荷重を安全に支持しうるような骨組を安定骨組というが、部材の配置を誤ると、骨組に力が加わるとき大変形を生じて骨組の形を保ちえない。これを不安定骨組といい、実際には採用されない。荷重の作用のもとで骨組を構成する各部材に働いている力(軸方向力、曲げモーメント、剪断(せんだん)力)を算定する際、骨組に作用する荷重(外力)と各部材の力(内力)とのつり合いを考えることによってすべての部材力を求めうる骨組を静定骨組(静定構造)といい、一方、力のつり合いの関係式のみでは不十分で、荷重による骨組の任意の点の移動量の関係式を追加して初めてすべての部材力を求めうるものを不静定骨組と称している。実際には静定、不静定の骨組は、いずれも多数存在する。骨組を形づくる材料は、鋼材のように一定の範囲内で荷重の大きさと荷重による部材の変形量とが正比例するものや、またはそれにきわめて近い力学的性質をもつものが多く、それらを弾性材料といい、力と変形とが正比例する範囲を弾性(線形)範囲といって構造設計上の一つの重要な限界と考えている。想定された荷重のもとで、すべての部材力が弾性範囲内に収まるように部材断面を設計することを弾性設計といい、それに対応した骨組の変形や振動の状況(応答)を調べる解析を弾性応答解析あるいは線形応答解析という。
[金多 潔]
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