塩口村(読み)しおぐちむら

日本歴史地名大系 「塩口村」の解説

塩口村
しおぐちむら

[現在地名]天王町大崎おおさき 塩口

八郎潟南岸、天王村の北東に位置し、船越ふなこし水道より海水が流入する潮路に面している。菅江真澄の「男鹿の秋風」に「むかしこのあたりよりも潮のさし入しにてや、しほくちの名ぞありける」とみえる。「絹篩」に、「往古舟越村松山に住せし時払戸より此村へ駅馬のよし、今に伝馬除地有り」とあり、かつては福川ふくがわ払戸ふつと(現若美町)方面から不動台ふどうだい大崎おおさき新関にいせき(現昭和町)を経てみなと(現秋田市)へ通ずる荷上場でもあった。

天正一九年(一五九一)の出羽国秋田郡知行目録写(秋田家文書)に「五拾九石七斗壱升七合 塩口村」とあり、文禄三年(一五九四)の小鹿嶋之内知行方帳(秋田藩家蔵文書)には七〇石八斗四升九合とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android