塩引(読み)しおびき

精選版 日本国語大辞典 「塩引」の意味・読み・例文・類語

しお‐びきしほ‥【塩引】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 魚類塩漬けにすること。また、その魚。しおもの。
    1. [初出の実例]「塩引の鮭の塩辛気なる、亦切て盛たり」(出典:今昔物語集(1120頃か)二八)
  3. しおびきざけ(塩引鮭)」の略。《 季語・冬 》 〔明応本節用集(1496)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の塩引の言及

【塩法】より

…宋では入中または折中,明では開中と呼ばれる。明代の開中法は,糧秣を辺境に納入した商人に倉鈔と呼ばれる手形を発行し,商人はそれを産塩地の官署に持参して,塩引と交換して塩の支給を受けた。塩引は塩販売の免許証で,200斤の塩袋につき1通ときめられ,これがなければ私塩とみなされた。…

※「塩引」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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